キーバリューデータベースシステム Redis のインストールと基本操作,Python からの使用(ソースコードを使用)(Ubuntu 上)
【概要】
Redis(レディス)は、データをメモリ上に保持する高速なキーバリューストア(キーと値の組でデータを管理するデータベース)である。文字列、リスト、集合、ハッシュ、順序付き集合といった複数のデータ構造を扱える。2025 年 5 月以降、Redis 8 からは OSI 承認のAGPLv3(オープンソースライセンスの一つ)が選択できるようになり、従来「Redis Stack」として提供されていた検索や JSON などの機能が本体に統合された。2026 年時点の最新安定版は Redis 8 系である。本資料では、Ubuntu 上で Redis をソースコードからビルドしてインストールし、コマンドラインでの基本操作を確認したうえで、Python(バージョン 3.12)から Redis を利用する方法を学ぶ。
【目次】
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Redis のインストール(ソースコードを使用)
- ソースコードの入手
最新安定版の Redis ソースコードを取得する。最新安定版は常に固定 URL
https://download.redis.io/redis-stable.tar.gzで入手できる。/tmpに移動してダウンロードする。cd /tmp wget https://download.redis.io/redis-stable.tar.gz特定のバージョンを使いたい場合は、
https://download.redis.io/releases/redis-<バージョン>.tar.gzから入手できる。 - ビルドとインストール
ダウンロードしたtarball(tar 形式で圧縮したまとめファイル)を展開し、展開先ディレクトリで
makeを実行してビルドする。C コンパイラとlibcがあればビルドできる。make testは動作確認のテストであり、省略してもよい。最後にsudo make installで/usr/local/binにredis-serverとredis-cliをインストールする。tar -xvzf redis-stable.tar.gz cd redis-stable make make test sudo make install - Python クライアント(redis-py)の導入
Python から Redis を利用するために、redis-py(Redis の Python クライアント)をインストールする。Python 3.12 環境を対象とする。
pip install -U --no-user redis
Redis を使ってみる
サーバの起動
インストール後、redis-server を実行すると Redis サーバが起動する。停止するには Ctrl-C を入力する。
redis-server
別の端末で redis-cli を実行すると、Redis のコマンドラインインタフェースが起動し、以下の操作を試せる。
- キーバリューストアの例
set x 100 get x set p1 "product name=kaneko, price=120, qty=20" get p1
- リスト操作の例
lpush mylist apple lpush mylist orange lpush mylist car lrange mylist 0 -1
- 集合操作の例
sadd myset a1 sadd myset b2 sadd myset c3 smembers myset scard myset