Eclipse SUMO 1.14.1 のインストール(Windows 上)

SUMO は,さまざまな形態のオブジェクト(車両,公共交通機関,歩行者)の交通シミュレーションを行う.

などの機能がある. 次のアプリから構成される.

先人に感謝

公式ページ: https://www.eclipse.org/sumo/

前準備

Build Tools for Visual Studio 2022 (ビルドツール for Visual Studio 2022)または Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)

インストールの判断Build Tools for Visual Studio は,開発ツールセットである. Visual Studio は統合開発環境であり,いくつかの種類があり,Build Tools for Visual Studioの機能を含むか連携して使用するものである.インストールは以下の基準で判断してください:

不明な点がある場合は,Visual Studio 全体をインストール を行う方が良い.

Build Tools for Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,Build Tools for Visual Studio 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.

    winget install --scope machine Microsoft.VisualStudio.2022.BuildTools 
    winget install --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
    
  2. Build Tools for Visual Studio 2022 での C++ によるデスクトップ開発,CLI,ATL,MFC のインストール(Windows 上)
    1. Visual Studio Installer の起動

      起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.

    2. Visual Studio Build Tools 2022 で「変更」を選ぶ.
    3. C++ によるデスクトップ開発」をクリック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」,「ATL」,「MFC」をチェックする.その後,「変更」をクリック.

Visual Studio のインストール(Windows 上)

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,Visual Studio Community 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.

    winget install --scope machine Microsoft.VisualStudio.2022.Community
    winget install --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
    
  2. Visual Studio での C++ によるデスクトップ開発,CLI のインストール(Windows 上)
    1. Visual Studio Installer の起動

      起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.

    2. Visual Studio Community 2022 で「変更」を選ぶ.
    3. C++ によるデスクトップ開発」をチェック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」をチェックする.その後,「インストール」をクリック.

Python 3.10,Git,CMake のインストール(Windows 上)

Pythonは,プログラミング言語の1つ. Gitは,分散型のバージョン管理システム. CMakeは,クロスプラットフォームのビルドシステム生成ツール.

手順

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,Python ランチャーとPython 3.10とGitCMakeをインストールし,Gitパスを通すものである.

    次のコマンドでインストールされるGitは 「git for Windows」と呼ばれるものであり, Git,MinGW などから構成されている.

    winget install --scope machine Python.Launcher
    winget install --scope machine Python.Python.3.10
    winget install --scope machine Git.Git
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\Git\cmd\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    winget install --scope machine Kitware.CMake
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\CMake\bin\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    

関連する外部ページ

サイト内の関連ページ

関連項目Python, Git バージョン管理システム, Git の利用, CMake ビルドシステム生成ツール, CMake の使用方法

Eclipse SUMO のインストール(ソースコードを使用)(Windows 上)

チュートリアルを含む全機能をインストール.

公式サイトで Windows 版のバイナリも配布されているが,そちらを使うと, チュートリアルを使えるようにするのが面倒そうだったので, ソースコードから最新版をインストールする.

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行.

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

  2. 前提ソフトウエアのダウンロード

    Eclipse SUMO のインストールに必要な前提ソフトウエアがダウンロードされる(ダウンロードしたものは,あとで,Eclipse SUMO のインストールに使用される).

    mkdir c:\Librerias
    cd c:\Librerias
    rmdir /s /q SUMOLibraries
    git clone --recursive https://github.com/DLR-TS/SUMOLibraries
    
  3. Eclipse SUMO のソースコードのダウンロード,ファイルの調整

    ファイルの調整は,インストール時のエラーを回避するためのもの

    cd /d c:%HOMEPATH%
    rmdir /s /q sumo
    git clone --recursive https://github.com/eclipse/sumo
    mkdir %HOMEPATH%\sumo\cmake
    copy c:\Librerias\SUMOLibraries\proj-9.0.0\cmake\proj_config.cmake.in %HOMEPATH%\sumo\cmake
    
  4. インストール
    cd /d c:%HOMEPATH%
    cd sumo
    rmdir /s /q build
    mkdir build
    cd build
    cmake -G "Visual Studio 17 2022" -A x64 -T host=x64 -DSUMO_LIBRARIES=c:/Librerias/SUMOLibraries ..
    cmake --build . --config RELEASE
    cmake --build . --config RELEASE --target install
    

チュートリアルを動かしてみる(書きかけ)

quickstart

  1. docs\tutorial\quickstart\data のファイルを確認
  2. ノード(節)が記述されたファイル quickstart.node.xml の確認

    nodes タグと node タグを使用

  3. エッジ(枝)が記述されたファイル quickstart.edg.xml の確認

    edges タグと edge タグを使用

  4. ルート(車両等の移動体の経路)が記述されたファイル quickstart.rou.xml の確認

    routes タグ, vType タグ,routeタグ,vehicleタグを使用

  5. コマンドでシミュレーションを実行.

    次のコマンドを実行.

    sumo -c quickstart.sumocfg --netstate-dump quickstart.dump
    
  6. シミュレーション出力ファイルであるquickstart.dumpができる.

    ※ SUMOに付属しているtraceExporter.py を用いて,ファイル変換できる

    次の手順は ns-2/ns-3 形式に変換している例

    sumo -c .\quickstart.sumocfg --fcd-output sumoTrace.xml
    python 'C:\Program Files (x86)\DLR\Sumo\tools\traceExporter.py' --fcd-input .\sumoTrace.xml --ns2mobility-output ns2mobility.tcl
    
  7. sumo-gui -c quickstart.sumocfgを実行
  8. 実行ボタン

ノード(節),エッジ(枝),ルート(車両等の経路),シミュレーション設定ファイルの例

Hello

<nodes>
    <node id="1" x="-250.0" y="0.0" />
    <node id="2" x="+250.0" y="0.0" />
    <node id="3" x="+251.0" y="0.0" />
</nodes>           

<edges>
    <edge from="1" id="1to2" to="2" />
    <edge from="2" id="out" to="3" />
</edges>

<routes>
    <vType accel="1.0" decel="5.0" id="Car" length="2.0" maxSpeed="100.0" sigma="0.0" />
    <route id="route0" edges="1to2 out"/>
    <vehicle depart="1" id="veh0" route="route0" type="Car" />
</routes>

<configuration>
    <input>
        <net-file value="hello.net.xml"/>
        <route-files value="hello.rou.xml"/>
    </input>
    <time>
        <begin value="0"/>
        <end value="10000"/>
    </time>
</configuration>

実行

sumo -c quickstart.sumocfg --netstate-dump quickstart.dump
sumo-gui -c quickstart.sumocfg