Ubuntu 20.04, 18.04 仮想マシンを作る(VirtualBox, Vagrant を使用)(Windows 上,Ubuntu 上)
本ガイドでは,Windows または Ubuntu 環境で,VirtualBox と Vagrant を使って Ubuntu 仮想マシンを構築する手順を説明します.Vagrant は,仮想マシンの作成・起動・停止・破棄をコマンドで管理するツールです(Vagrantfile という設定ファイルに構成を記述します).
注意(2026年6月時点): Ubuntu 18.04 LTS は標準サポートが2023年4月に,Ubuntu 20.04 LTS は2025年5月に終了しています(いずれも有償の Ubuntu Pro でのみセキュリティ更新が継続します)。本ガイドはこれらのバージョンを対象とした手順ですが,新規に学習用環境を作る場合は,標準サポート中の新しい LTS(例:Ubuntu 24.04 LTS)の利用も検討してください.
【目次】
- 前準備
- Vagrant を使った Ubuntu 20.04 仮想マシンの構築手順
- Vagrant を使った Ubuntu 18.04 仮想マシンの構築手順
- Windows 環境での Ubuntu デスクトップアプリケーションの利用方法
【サイト内の関連ページ】
【関連する外部ページ】
VirtualBox 公式サイト: https://www.virtualbox.org/
前準備
VirtualBox のインストール
Vagrant のインストール
Vagrant を使った Ubuntu 20.04 仮想マシンの構築手順
以下は Ubuntu での操作画面ですが,Windows 環境でも同じ手順で実行できます.
Vagrant box の選択
Vagrant box(仮想マシンの元になるイメージ)は,以下の Web サイトで検索できます.かつての vagrantcloud.com は,HashiCorp Cloud Platform(HCP)に移行しました.
https://portal.cloud.hashicorp.com/vagrant/discover
Vagrant box を使用した Ubuntu 仮想マシンのインストール
Windows および Ubuntu 環境で共通の手順です.
- 作業用ディレクトリの準備
作業用ディレクトリは,後で見分けやすい名前にします.
mkdir menv cd menv
- Vagrantfile の取得
ここで指定する
generic/ubuntu2004が,使用する box の名前です.vagrant init generic/ubuntu2004
- Vagrantfile の確認
仮想マシンの設定(メモリ割り当て,共有ディレクトリなど)をカスタマイズする場合は,このファイルを編集します.
- 仮想マシンの構築
--provider=virtualboxは,仮想化に VirtualBox を使うことを指定するオプションです.vagrant up --provider=virtualbox
- 動作確認のためのログインテスト
アクセス情報:
ユーザ名: vagrant
パスワード: vagrant
ポート番号: 2222 (このポート番号は「vagrant up --provider=virtualbox」実行時の出力で確認できます)
以下のコマンドでログインします(SSH で仮想マシンに接続します):
ssh -p 2222 vagrant@localhost初回接続時は「yes」を入力し(接続先を信頼するかの確認),その後パスワード「vagrant」を入力します.
パスワード入力時は,画面に文字が表示されません(入力内容を見せないための仕様です).
ログイン確認後は exit コマンドで終了します.
exit
- 仮想マシンのシャットダウン
vagrant halt
基本操作:vagrant up で起動,vagrant halt で終了します
Vagrant を使った Ubuntu 18.04 仮想マシンの構築手順
以下は Ubuntu での操作画面ですが,Windows 環境でも同じ手順で実行できます.
Vagrant box の選択
Vagrant box は,以下の Web サイトで検索できます.
https://portal.cloud.hashicorp.com/vagrant/discover
Vagrant box を使用した Ubuntu 仮想マシンのインストール
Windows および Ubuntu 環境で共通の手順です.
- 作業用ディレクトリの準備
作業用ディレクトリは,後で見分けやすい名前にします.
mkdir penv cd penv
- Vagrantfile の取得
ここで指定する
generic/ubuntu1804が,使用する box の名前です.vagrant init generic/ubuntu1804
- Vagrantfile の確認
仮想マシンの設定(メモリ割り当て,共有ディレクトリなど)をカスタマイズする場合は,このファイルを編集します.
- 仮想マシンの構築と起動
--provider=virtualboxは,仮想化に VirtualBox を使うことを指定するオプションです.vagrant up --provider=virtualbox
- 動作確認のためのログインテスト
アクセス情報:
ユーザ名: vagrant
パスワード: vagrant
ポート番号: 2201 (このポート番号は「vagrant up --provider=virtualbox」実行時の出力で確認できます)
以下のコマンドでログインします(SSH で仮想マシンに接続します):
ssh -p 2201 vagrant@localhost初回接続時は「yes」を入力し(接続先を信頼するかの確認),その後パスワード「vagrant」を入力します.
パスワード入力時は,画面に文字が表示されません(入力内容を見せないための仕様です).
ログイン確認後は exit コマンドで終了します.
exit
- 仮想マシンのシャットダウン
vagrant halt
Windows 環境での Ubuntu デスクトップアプリケーションの利用方法
Vagrant 仮想マシンへの Ubuntu デスクトップ環境のインストール
- 仮想マシンへのログイン
ssh -p 2222 vagrant@localhost
- パッケージ取得元を日本のミラーサーバーに変更し,ダウンロードを高速化します
1 行目は,米国のミラー(us.archive.ubuntu.com)を日本のミラー(jp.archive.ubuntu.com)に置き換えます.2 行目は,ホスト名を指定しないミラー(archive.ubuntu.com)も日本のミラーに置き換えます.
sudo sed -i 's/\/\/us.archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list sudo sed -i 's/\/\/archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list sudo apt -y update
(以下省略) - デスクトップ環境構築のための tasksel のインストール
tasksel は,関連するパッケージをまとめて導入するツールです.
sudo apt update sudo apt -y install tasksel
- tasksel を使用した Ubuntu デスクトップ環境のインストール
1 行目で導入できるタスクの一覧を表示し,2 行目で ubuntu-desktop(デスクトップ環境一式)を導入します.
sudo tasksel --list-tasks sudo tasksel install ubuntu-desktop
- リモートからの X11 接続の設定
/etc/ssh/sshd_config ファイルで「X11UseLocalhost no」を設定します(X11 は,画面表示を別のコンピュータに転送する仕組みです).この設定により,リモートからの X11 転送を受け付けられるようになります.
設定変更を反映するため,sshd サービスを再起動します.
sudo service ssh restart