kivy のインストール(Windows 上)

1. エグゼクティブサマリー

Windows での kivy のインストール手順を説明する.

kivy は,マルチプラットフォーム対応のユーザインタフェース機能を持つ Python パッケージである.

Windows でのインストール手順は,次のページで説明されている.

https://kivy.org/doc/stable/installation/installation-windows.html

URL: https://kivy.org

本記事では,Python および kivy のインストールから動作確認までの手順を,Windows 環境を前提として説明する.kivy 2.3.1 は Python 3.8~3.13 に対応している.

2. 前準備(必要ソフトウェアの入手)

ここでは、最低限の事前準備について説明する。機械学習や深層学習を行う場合は、NVIDIA CUDA、Visual Studio、Cursorなどを追加でインストールすると便利である。これらについては別ページ https://www.kkaneko.jp/cc/dev/aiassist.htmlで詳しく解説しているので、必要に応じて参照してください。

Python 3.12 のインストール(Windows 上) [クリックして展開]

以下のいずれかの方法で Python 3.12 をインストールする。Python がインストール済みの場合、この手順は不要である。

方法1:winget によるインストール

管理者権限コマンドプロンプトで以下を実行する。管理者権限のコマンドプロンプトを起動するには、Windows キーまたはスタートメニューから「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する。

winget install --id Python.Python.3.12 -e --scope machine --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "/quiet InstallAllUsers=1 PrependPath=1 Include_test=0 Include_pip=1 Include_launcher=1 InstallLauncherAllUsers=1 TargetDir=\"C:\Program Files\Python312\""
powershell -Command "$p='C:\Program Files\Python312'; $s=\"$p\Scripts\"; $m=[Environment]::GetEnvironmentVariable('Path','Machine'); if($m -notlike \"*$s*\") { [Environment]::SetEnvironmentVariable('Path', \"$p;$s;$m\", 'Machine') }"

--scope machine を指定することで、システム全体(全ユーザー向け)にインストールされる。このオプションの実行には管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動すると PATH が自動的に設定される。

方法2:インストーラーによるインストール

  1. Python 公式サイト(https://www.python.org/downloads/)にアクセスし、「Download Python 3.x.x」ボタンから Windows 用インストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたインストーラーを実行する。
  3. 初期画面の下部に表示される「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れてから「Customize installation」を選択する。このチェックを入れ忘れると、コマンドプロンプトから python コマンドを実行できない。
  4. 「Install Python 3.xx for all users」にチェックを入れ、「Install」をクリックする。

インストールの確認

コマンドプロンプトで以下を実行する。

python --version

バージョン番号(例:Python 3.12.x)が表示されればインストール成功である。「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していない。

AIエディタ Windsurf のインストール(Windows 上) [クリックして展開]

Pythonプログラムの編集・実行には、AIエディタの利用を推奨する。ここでは、Windsurfのインストールを説明する。Windsurf がインストール済みの場合、この手順は不要である。

管理者権限コマンドプロンプトで以下を実行する。管理者権限のコマンドプロンプトを起動するには、Windows キーまたはスタートメニューから「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する。

winget install --scope machine --id Codeium.Windsurf -e --silent --disable-interactivity --force --accept-source-agreements --accept-package-agreements --custom "/SP- /SUPPRESSMSGBOXES /NORESTART /CLOSEAPPLICATIONS /DIR=""C:\Program Files\Windsurf"" /MERGETASKS=!runcode,addtopath,associatewithfiles,!desktopicon"
powershell -Command "$env:Path=[System.Environment]::GetEnvironmentVariable('Path','Machine')+';'+[System.Environment]::GetEnvironmentVariable('Path','User'); windsurf --install-extension MS-CEINTL.vscode-language-pack-ja --force; windsurf --install-extension ms-python.python --force; windsurf --install-extension Codeium.windsurfPyright --force"

--scope machine を指定することで、システム全体(全ユーザー向け)にインストールされる。このオプションの実行には管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動すると PATH が自動的に設定される。

関連する外部ページ

Windsurf の公式ページ: https://windsurf.com/

kivy のインストール [クリックして展開]

管理者権限コマンドプロンプトで以下を実行する。管理者権限のコマンドプロンプトを起動するには、Windows キーまたはスタートメニューから「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する。

使用する Python のバージョンを確認する.

python --version

kivy の公式ページで対応する Python のバージョンを確認する.kivy 2.3.1 は Python 3.8~3.13 に対応している.

https://kivy.org/doc/stable/gettingstarted/installation.html

pip と setuptools を更新する.

python -m pip install -U pip setuptools

kivy をインストールする.

python -m pip install "kivy[base]" kivy_examples

3. 実行のための準備とその確認手順(Windows 前提)

3.1 プログラムファイルの準備

第5章のソースコードをテキストエディタ(メモ帳,Windsurf 等)に貼り付け,hello.py として保存する(文字コード:UTF-8).

3.2 実行コマンド

コマンドプロンプトでファイルの保存先ディレクトリに移動し,以下を実行する.

python hello.py

kivy 付属のデモプログラムで動作を確認することもできる.

python -m kivy.examples

3.3 動作確認チェックリスト

確認項目期待される結果
Python バージョン確認(python --versionバージョン番号(例:Python 3.12.x)が表示される
python hello.py を実行ウィンドウが開き「Hello, Kivy」と表示される
デモプログラムの実行(python -m kivy.exampleskivy のデモプログラムが起動する
Python が認識されない場合「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される

4. 概要・使い方・実行上の注意

kivy は,マルチプラットフォーム対応のユーザインタフェース機能を持つ Python パッケージである.kivy 2.3.1 は Python 3.8~3.13 に対応しており,Windows 環境では pip を用いてインストールする.

インストール完了後は,第5章の動作確認用プログラム(hello.py)を実行し,ウィンドウ内に「Hello, Kivy」と表示されることを確認する.

Python プログラムの編集・実行には,AI エディタの利用を推奨する(第2章参照).

関連する外部ページ

kivy 公式サイト: https://kivy.org

kivy Windows インストールガイド: https://kivy.org/doc/stable/installation/installation-windows.html

kivy インストール手順: https://kivy.org/doc/stable/gettingstarted/installation.html

Windsurf の公式ページ: https://windsurf.com/

5. ソースコード

kivy が正しくインストールされたことを確認するため,以下の Python コード(hello.py)を作成し実行する.ウィンドウ内に「Hello, Kivy」と表示されれば,インストールは正常に完了している.

from kivy.app import App
from kivy.uix.label import Label

class HelloApp(App):
    def build(self):
        return Label(text="Hello, Kivy", font_size=40)

HelloApp().run()

6. まとめ

kivy の特徴

kivy は,マルチプラットフォーム対応のユーザインタフェース機能を持つ Python パッケージである.

対応する Python バージョン

kivy 2.3.1 は Python 3.8~3.13 に対応している.本記事では Python 3.12 を使用した.

インストール方法

管理者権限のコマンドプロンプトから python -m pip install "kivy[base]" kivy_examples を実行する.事前に pip と setuptools の更新が必要である.

管理者権限の必要性

Windows での pip の実行では,コマンドプロンプトを管理者として開いて実行する.--scope machine を指定したインストールではシステム全体にソフトウェアが導入されるため,管理者権限が必要である.

動作確認

インストール完了後は,動作確認用プログラム(hello.py)を実行し,ウィンドウ内に「Hello, Kivy」と表示されることを確認する.kivy 付属のデモプログラムで確認することもできる.