Linuxfx (Windowsfx) のインストール

【概要】Linuxfx は、Ubuntu (Kubuntu) をベースとし、Windows に似た外観と操作体系を持つ Linux ディストリビューションである。ブラジルの開発者 Rafael Rachid らによって開発されている。名称は Windowsfx → Linuxfx → Wubuntu → Winux と変遷しており、現在の公式サイトは https://winuxos.com/ である。本記事では、ISO イメージファイルの入手、ライブ USB メモリの作成、インストーラーの操作、インストール後の初期設定の手順を解説する。

【目次】

  1. Linuxfx (Winux) の概要
  2. 前提条件と準備
  3. ISO イメージファイルの入手
  4. ライブ USB メモリの作成
  5. ライブ起動とインストール
  6. インストール後の初期設定
  7. 仮想マシンで試用する場合

Linuxfx (Winux) の概要

基本構成

有償コンポーネントに関する情報

前提条件と準備

ISO イメージファイルの入手

  1. 公式サイトへのアクセス: ウェブブラウザで https://winuxos.com/ を開く。旧名称のドメイン (linuxfx.org、wubuntu.org) からも、現在の配布ページに誘導される。

  2. ダウンロード: ダウンロードのページで、64 ビット版の ISO イメージファイルを選択してダウンロードする。配布は SourceForge (https://sourceforge.net/projects/linuxfxdevil/) 経由で行われることが多い。ISO のサイズは 4 GB を超えるため、ダウンロードには時間がかかる。

  3. ハッシュ値の確認: 配布ページに SHA256 などのハッシュ値が掲載されている場合は、ダウンロードしたファイルのハッシュ値と一致することを確認する。Windows のスタートメニューで「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを実行する。<ISOファイルのパス> の部分は、実際のファイルのパスに置き換える。

    certutil -hashfile <ISOファイルのパス> SHA256

ライブ USB メモリの作成

ここでは Windows 上で Rufus を用いる手順を示す。

  1. Rufus のダウンロード: ウェブブラウザで https://rufus.ie/ を開き、実行ファイル (rufus-x.xx.exe) をダウンロードする。インストール作業は不要で、ダウンロードした実行ファイルをそのまま実行できる。

  2. USB メモリの接続: USB メモリを PC に接続する。USB メモリ内のデータはすべて消去されるため、必要なデータを事前に別の場所へコピーしておく。

  3. Rufus の起動: ダウンロードした実行ファイルを実行する。ユーザーアカウント制御の画面が表示された場合は「はい」をクリックする。

  4. デバイスの選択: 「デバイス」欄のドロップダウンリストで、書き込み先の USB メモリを選択する。ドライブ文字と容量を確認し、誤って別のドライブを選ばないようにする。

  5. ISO イメージファイルの選択: 「ブートの種類」欄の右にある「選択」をクリックし、ダウンロードした Linuxfx の ISO イメージファイルを指定する。

  6. パーティション構成の設定: 「パーティション構成」で「GPT」、「ターゲットシステム」で「UEFI (CSM 無効)」を選択する。

  7. 書き込みの開始:スタート」をクリックする。書き込みモードを尋ねる画面が表示された場合は「ISO イメージモードで書き込む」を選び、「OK」をクリックする。データ消去の確認画面で「OK」をクリックすると、書き込みが始まる。

  8. 完了: ステータス欄に「準備完了」と表示されたら「閉じる」をクリックし、USB メモリを取り外す。

ライブ起動とインストール

  1. 高速スタートアップの無効化: Windows がインストールされた PC で作業する場合、「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」を開き、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して「変更の保存」をクリックする。

  2. USB メモリからの起動: 作成したライブ USB メモリを PC に接続して電源を入れ、電源投入直後に起動デバイスの選択メニューを開くキー (F12、F11、F9、Esc など。メーカーや機種により異なる) を押す。表示されたメニューから「UEFI: (USB メモリの製品名)」を選択する。

  3. ライブ環境の起動: 起動メニューが表示されたら、試用のための項目を選ぶ。デスクトップが表示されたら、無線 LAN、画面表示、音声などが正しく動作するかを確認する。

  4. インストーラーの起動: デスクトップ上のインストール用アイコンをダブルクリックする。

  5. 言語とキーボードの設定: 表示言語を選択し、「次へ」をクリックする。続いて地域と時間帯を選択し、キーボードレイアウトで「Japanese」を選択する。

  6. インストール先の設定: ディスクの選択画面で、インストール先を指定する。ディスク全体を使う場合は、その旨の選択肢を選ぶ。この操作により、対象ディスク上の既存のデータはすべて消去される。Windows と共存させる場合は、手動でのパーティション設定を選び、空き領域に対して root パーティション (ext4、マウントポイント /) を作成する。

  7. ユーザーアカウントの作成: 氏名、コンピューター名、ユーザー名、パスワードを入力する。パスワードは、ソフトウェアの導入や設定変更のたびに入力するため、記録しておく。

  8. インストールの実行: 設定内容の要約を確認し、「インストール」をクリックする。処理には 20 分以上かかる場合がある。

  9. 再起動: インストールが完了したら「再起動」をクリックし、画面の指示に従って USB メモリを取り外す。

インストール後の初期設定

  1. ログイン: インストール時に設定したユーザー名とパスワードでログインする。

  2. パッケージの更新: 端末 (Konsole) を起動し、次のコマンドを実行する。パスワードの入力を求められたら、インストール時に設定したパスワードを入力する。

    sudo apt update
    sudo apt -y upgrade
  3. 日本語入力の設定: 日本語入力を使用する場合は、端末で次のコマンドを実行し、再ログインする。

    sudo apt -y install fcitx5 fcitx5-mozc
  4. 設定ツールの利用: 画面の解像度、ネットワーク、テーマなどの設定は、アプリケーションメニューの「System Settings」から変更できる。端末から起動する場合は、次のコマンドを実行する。

    systemsettings

仮想マシンで試用する場合

PC の内蔵ディスクを変更せずに試す場合は、仮想マシンを利用する。

  1. VirtualBox の準備: Windows に VirtualBox をインストールする。

  2. 仮想マシンの作成: VirtualBox を起動し、「新規」をクリックする。タイプは「Linux」、バージョンは「Ubuntu (64-bit)」を選ぶ。メモリは 4096 MB 以上、仮想ハードディスクは 40 GB 以上を割り当てる。

  3. UEFI の有効化: 作成した仮想マシンの「設定」→「システム」→「マザーボード」で、「EFI を有効化」にチェックを入れる。リリースによっては UEFI でのみ起動するため、この設定が必要である。

  4. ISO の割り当てと起動: 「設定」→「ストレージ」で光学ドライブに Linuxfx の ISO イメージファイルを割り当て、仮想マシンを起動する。以後の操作は、前掲のライブ起動とインストールの手順と同じである。