Kali Linux のライブ起動,インストール
URL: https://www.kali.org/
BackTrack Linux は 2013 年 3 月に開発を終了し,Debian ベースで再構築された後継ディストリビューション Kali Linux に移行した。BackTrack のイメージは更新されておらず,セキュリティ更新も提供されない。このページでは,後継である Kali Linux について説明する。
Kali Linux はセキュリティ検査用のツールを収録したディストリビューションである。収録ツールの使用は,自身が管理する機器,または管理者から明示的な許可を得た機器に限る。
ここで行うこと
- Kali Linux のダウンロード
- ライブ起動
- インストール
システム要件
- アーキテクチャ: amd64(x86_64)。ARM 版(Raspberry Pi など)も別途提供されている。
- 既定のデスクトップ環境(Xfce)と kali-linux-default メタパッケージを導入する場合: メモリ 2GB 以上,ディスク 20GB 以上。
- UEFI 環境では,起動前に セキュアブートを無効化する。Kali Linux のカーネルは署名されていないため,セキュアブートが有効のままでは起動しない。
Kali Linux のダウンロード
- Kali Linux のダウンロードページを開く
- イメージの種類を選ぶ
- Installer: ハードディスクへのインストールを行う場合に選ぶ。インストール時にメタパッケージを選択できる。
- Live: インストールせずにライブ起動して試す場合に選ぶ。ライブ起動からハードディスクへのインストールも可能である。
- Virtual Machines: VMware,VirtualBox 用の構築済みイメージである。
- ダウンロードしたイメージファイルの検証
ダウンロードページに記載された SHA256 値と,ダウンロードしたファイルのハッシュ値が一致することを確認する。
# Linux, macOS の場合 sha256sum kali-linux-2026.1-installer-amd64.isorem Windows の場合(コマンドプロンプトで実行) certutil -hashfile kali-linux-2026.1-installer-amd64.iso SHA256 - 起動用メディアの作成
DVD に書き込む,または Rufus,balenaEtcher,Ventoy などのツールを用いて USB メモリに書き込む。
ライブ起動
- Live イメージを書き込んだ USB メモリ(あるいは DVD)を用いてコンピュータを起動する
- ブートメニューで「Live system」を選ぶ
テキストモードで起動する場合は,ブートメニューの「Live system (forensic mode)」等ではなく,起動オプションを編集して
textを指定する。 - ライブ環境のログイン資格情報は次の通りである
ユーザ名: kali,パスワード: kali
2020.1 版より,既定の root アカウント(root / toor)による運用は廃止され,一般ユーザ
kaliとsudoによる運用に変更されている。
システムのインストール
- Installer イメージを書き込んだ USB メモリ(あるいは DVD)を用いてコンピュータを起動する
- ブートメニューで「Graphical install」を選ぶ
- 言語,地域,キーボードレイアウトを選ぶ
- ホスト名を設定する(例: kali)。ドメイン名は空欄でもよい。
- ユーザアカウント(氏名,ユーザ名,パスワード)を作成する
ここで作成したユーザが
sudoを実行できる。パスワードは推測されにくいものを設定する。 - タイムゾーンを選ぶ
- ディスクのパーティション設定を行う
- ディスク全体を使用する場合は「ガイド - ディスク全体を使う」を選ぶ。選択したディスクの既存データはすべて消去される。
- ディスク全体を暗号化する場合は「ガイド - ディスク全体を使い暗号化 LVM をセットアップする」を選ぶ。起動のたびにパスフレーズの入力が必要になる。
- パーティション構成を指定する場合は「手動」を選ぶ。
- パーティションを設定するディスクを選び,「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選ぶ
- 変更内容の確認画面で,消去されるディスクとパーティションを確認してから続行する
- メタパッケージを選ぶ
既定の選択(kali-linux-default,Xfce)のままで標準的な構成になる。
- GRUB ブートローダのインストール先ディスクを選ぶ
既定では選択されていないため,インストール先のディスク(例:
/dev/sda)を明示的に指定する。 - インストールが終了したら,起動用メディアを取り外して再起動する
- 作成したユーザアカウントでログインし,端末(ターミナル)を開き,次のコマンドを実行する
# パッケージリストの情報を更新 sudo apt update # パッケージを更新 sudo apt -y full-upgrade # 更新後に再起動が必要な場合は再起動 [ -f /var/run/reboot-required ] && sudo reboot -f