Ubuntu のデスクトップセッションの変更・追加(apt を使用)
Ubuntu 26.04 LTS で apt を使い,標準の GNOME 以外のデスクトップ環境を追加する手順を示す。Lubuntu(LXQt) や Xubuntu(Xfce) は軽量で,Vanilla GNOME は Ubuntu の独自設定を含まない GNOME を提供する。ログイン画面の歯車アイコンでセッションを選択する。ディスプレイマネージャーは dpkg-reconfigure で変更できる。アンインストールは apt autoremove --purge で行う。
デスクトップセッションを追加する目的
標準のデスクトップ環境(GNOME 50)以外の環境を追加すると,操作方法やリソース消費量の異なる環境を選べるようになる.インストール後は,ログイン画面の歯車アイコンから,使用するデスクトップセッションを選択できる.
Ubuntu 26.04 LTS の GNOME セッションは Wayland でのみ動作し,X.org セッションは提供されない.X.org セッションが必要な場合は,Xfce,MATE,KDE on X11 などのデスクトップ環境を追加する.
デスクトップ環境のインストール
事前準備: パッケージリストの更新
インストール前に,パッケージリストを最新の状態に更新する.
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
Ubuntu Desktop (標準の GNOME)
Ubuntu 26.04 LTS の標準デスクトップ環境(GNOME 50)である.Yaru テーマや Ubuntu 独自の拡張が含まれる.再インストールする場合などに使用する.
sudo apt -y install ubuntu-desktop
Lubuntu Desktop (LXQt)
公式 Ubuntu フレーバーである Lubuntu のデスクトップ環境で,LXQt 2.3 を採用している.Qt 6 を基盤とし,メモリ使用量が少ないため,性能の限られたハードウェアで利用できる.
sudo apt -y install lubuntu-desktop
Vanilla GNOME Desktop
Ubuntu 独自のカスタマイズを含まない GNOME デスクトップ環境である.Yaru テーマではなく Adwaita テーマを使用する.
sudo apt -y install vanilla-gnome-desktop
Xubuntu Desktop (Xfce)
公式 Ubuntu フレーバーである Xubuntu のデスクトップ環境で,Xfce 4.20 を採用している.メモリ使用量が少なく,X.org セッションでも動作する.
sudo apt -y install xubuntu-desktop
セッションの選択
インストール後は再起動またはログアウトを行い,ログイン画面でユーザ名を選択し,画面の歯車アイコンをクリックして,使用するデスクトップセッションを選ぶ.
ディスプレイマネージャーの変更
ログイン画面を表示するディスプレイマネージャーは,標準では GDM3 である.LightDM や SDDM などに変更する場合は,次のコマンドを実行し,表示される一覧から使用するディスプレイマネージャーを選択する.
sudo dpkg-reconfigure gdm3
デスクトップ環境のアンインストール
インストールしたデスクトップ環境を,設定ファイルを含めて削除する場合は,次のコマンドを使用する.<パッケージ名> には,削除するパッケージ名(lubuntu-desktop,xubuntu-desktop など)を指定する.
sudo apt autoremove --purge <パッケージ名>
このコマンドは,依存関係により不要になったパッケージも削除する.他のデスクトップ環境と共有しているパッケージが削除され,標準の環境が起動しなくなった場合は,sudo apt install ubuntu-desktop を実行して標準環境を再インストールする.