Solaris 11.2 の統合アーカイブによるインストール
Solaris 11.2 には、統合アーカイブ (Unified Archives) という機能があります。動作中のシステムのイメージを 1 つのファイルに保存し、他のマシンで復元します。復元したマシンは元のマシンと同じソフトウエア構成になります。多数のマシンに同じ構成をインストールするときや、システムを復旧するときに使います。ファイルの拡張子は .uar です。作業は管理者権限(root)で行います。
アーカイブの種類
統合アーカイブには 2 種類あります。
- クローンアーカイブ: システムのソフトウエア構成を格納します。他のマシンに同じ構成を展開するときに使います。既定ではこちらが作成されます。
- リカバリアーカイブ: ブート環境やディスク構成を含む、システム全体を格納します。ディスクが故障したマシンを元の状態に戻すときに使います。
統合アーカイブは、グローバルゾーンと非グローバルゾーンをまとめて 1 つのファイルに格納できます。物理マシン、論理ドメイン、ゾーンの間での移行にも使えます。
アーカイブの作成
クローンアーカイブを作成するには archiveadm create を実行します。
archiveadm create ファイル名.uar
リカバリアーカイブを作成するには --recovery オプションを付けます。
archiveadm create --recovery ファイル名.uar
グローバルゾーンだけを対象にするときは -r オプションを付けます。
archiveadm create -r ファイル名.uar
特定のゾーンだけを対象にするときは -z オプションでゾーン名を指定します。
archiveadm create -z ゾーン名 ファイル名.uar
作成したアーカイブの内容は archiveadm info で確認します。
archiveadm info ファイル名.uar
起動可能な媒体を作成しての復元
archiveadm create-media で、統合アーカイブから起動可能な媒体のイメージを作成します。ISO イメージを作成するには -f iso を指定します。
archiveadm create-media -f iso ファイル名.uar
作成した ISO イメージは CD または DVD に書き込みます。USB イメージの場合は usbcopy コマンドで USB メモリに書き込みます。usbcopy コマンドは pkg:/install/distribution-constructor パッケージに含まれます。
pkg install pkg:/install/distribution-constructor usbcopy イメージファイル名
作成した媒体からマシンを起動すると、インストールが自動的に進みます。インストールが終わって再起動すると、ホスト名やネットワークなどの設定を入力する画面が表示されます。
自動インストールサーバを使った復元
統合アーカイブは、自動インストール (AI) サーバのインストールソースとしても指定できます。AI マニフェスト内で、ソフトウエアのソースとしてアーカイブのパスまたは URL を記述します。ネットワーク経由で複数のマシンに同じ構成を展開するときに使います。
ゾーンの復元
統合アーカイブからゾーンを作成するには、zonecfg と zoneadm でアーカイブを指定します。
zonecfg -z ゾーン名 create -a ファイル名.uar zoneadm -z ゾーン名 install -a ファイル名.uar