Solaris jserver カスタマイズ
jserver は Wnn のかな漢字変換サーバである。既定の設定のままでも動作する。ここでは設定を変えたい場合の情報を書く。
前提: Wnn8 を使えるようにする
Solaris 11 の既定の入力方式フレームワークは IBus である。Wnn8 を使うには、IIIMF と Wnn のパッケージをインストールし、入力方式フレームワークとして IIIMF を選ぶ。
pkg install system/input-method/iiim system/input-method/iiim/wnn
「システム」→「設定」→「入力方式セレクタ」で IIIMF を選び、ログアウトしてからログインし直す。
jserver とライセンスサーバ dpkeyserv は既定では起動しない。次のコマンドで起動する。管理者権限が必要である。
svcadm enable wnn8/server
svcs wnn8/server
/etc/wnn/dp/dpkeyservlist
jserver が接続するライセンスサーバのホスト名を、1 行に 1 つ書く。jserver は上から順に接続を試みる。設定例は次の通り。
localhost
nagisa
/etc/wnn/dp/dpkeyallow
dpkeyserv への接続を許可するホスト名を、1 行に 1 つ書くアクセス制御ファイルである。設定例は次の通り。
localhost
nagisa
/usr/lib/wnn/ja_JP/jserverrc
jserver の初期化ファイルである。jserver の起動時に読み込まれる。設定例は次の通り。
jserver_dir @LIBDIR/@LANG/dic
readfile pubdic/kihon.dic
readfile pubdic/koyuu.dic
readfile pubdic/jinmei.dic
readfile pubdic/chimei.dic
readfile pubdic/computer.dic
readfile pubdic/setsuji.dic
readfile pubdic/special.dic
readfile pubdic/symbol.dic
readfile pubdic/tankan.dic
readfile pubdic/tankan2.dic
readfile pubdic/full.fzk
readfile pubdic/std.fzk
; n nbun 主要語頻度 短文節長 主要語長 直前使用 辞書 短文節評価 長文節長 短文節数 数字 かな 英数 記号 閉括弧 付属語 開括弧
def_param 5 10 2 45 0 80 5 1 20 0 400 -100 400 80 200 2 200
set_giji_eisuu '-' '_' 0x20
主な項目の意味は次の通りである。
- jserver_dir は、jserver が辞書とユーザごとの頻度ファイルを管理するディレクトリである。
@LIBDIRは/usr/lib/wnn、@LANGはja_JPに展開される。 - readfile は、起動時に読み込む辞書ファイルである。パスは jserver_dir からの相対パスで書く。存在しないファイルを書くとエラーになるので、実際に置かれている辞書だけを書く。
- def_param は、かな漢字変換のパラメータと疑似品詞の頻度を 17 個の整数で指定する。上限は max_param、下限は min_param で指定する。
- set_giji_eisuu は、疑似品詞「英数」として扱う文字コードを追加する。文字は引用符で囲むか、16 進数(0x20)、10 進数(32)、8 進数(040)で書く。
- max_sticky_env は、設定を保持する環境の最大数である。既定値は 10 である。
- ondisk_off を書くと、辞書の OnDisk 機能を使わない。この行を書かない場合は OnDisk 機能が使われ、メモリ使用量を減らせる。
jserver_dir に置かれている辞書は、次のコマンドで確認できる。
ls /usr/lib/wnn/ja_JP/dic
jserverrc を編集したら、jserver を再起動して設定を反映させる。管理者権限が必要である。
svcadm restart wnn8/server
svcs -x wnn8/server