68000アセンブラ環境を無料でパソコン上に作る
2003年8月6日
はじめに
このWebページでは,68000アセンブラの実験環境を,FreeBSD 上に作る方法を解説している. OSとしては,FreeBSDを使っていますが, Linux を使う場合には、「Linux 上に 68000 環境を作る実験環境を作る Web ページ」を見て下さい。 Windows の場合には,別途 cygwin を導入することで,だいたい同じ方法が使えます.
このWebページに記載されている内容や,この Web ページを使ってダウンロー ドしたプログラムの使用によって生じたいかなる結果に対しても,Web ページ の作者は責任を負いません.利用は個人の責任において行ってください.
ファイルの準備
次のファイルを準備します.
- FreeBSD インストール 別ページ »で説明
- 68000 アセンブラ実験専用ファイル: m68k-5.0.tgz
インストール
必要な前提ソフトウェアのインストール
下を見てわかるように、たくさんのファイルが必要となる.
◆ パッケージを使ってインストールする場合
pkg_add -r xorg
pkg_add -r expat
pkg_add -r freetype2
pkg_add -r gettext
pkg_add -r gmake
pkg_add -r imake
pkg_add -r libiconv
pkg_add -r libtool
pkg_add -r m4
pkg_add -r perl
pkg_add -r xorg-wrapper
pkg_add -r emacs
pkg_add -r jpeg
pkg_add -r libungif
pkg_add -r png
pkg_add -r tiff
pkg_add -r ja-tcl
pkg_add -r ja-tk
pkg_add -r Xaw3d
68000エミュレータとコンパイラのインストール
いよいよ,68000エミュレータとコンパイラをインストールする. (上に書いたソフトウェアのインストールが済んでいること).
pkg_add -r bsvc
pkg_add -r m68k-rtems-binutils
pkg_add -r m68k-rtems-gcc
pkg_add -r m68k-rtems-gdb
パッケージがインストールされたかどうかを確認するにはたとえば次の命令を実行する.
pkg_info | grep bsvc
pkg_info | grep rtems

専用ファイルのインストール
68000 アセンブラプログラムをエミュレータで動作させるために専用 のスクリプトファイルを用意している. これらのファイルをインストールすることによって, m68k-asとm68k-emu 命令が使えるようになる. 各自の責任でお使い下さい.
- まず m68k-5.0.tgz をダウンロード
ダウンロードしたら,分かりやすいディレクトリ(例えば /tmp)におく.
- 展開
cd /usr/local tar -zxvf /tmp/m68k-5.0.tgz
- インストール
cd m68k-5.0 ./install.sh
このスクリプトはlib以下を/usr/local/lib/soft-jikkenに,bin以下を/usr/local/binにコピーします. xterm(kterm)のウィンドウを開きなおしてm68k-as,m68k-emuが実行できることを確認します.
お断り
この Web ページは,68000アセンブラに関する実験で使用するツールを,自宅のパソコンに整備する方法を説明するために作製しました.