Blender のインストール(ソースコード,Build Tools for Visual Studio を使用を使用)(Windows 上)

Windows で,Blender 最新版をソースコードからビルドして,インストールする.

https://wiki.blender.org/wiki/Building_Blender/Windowsの手順に従う

Blender のインストールは,複数の方法がある.

Blenderは,3次元コンピュータグラフィックス・アニメーションソフトウェア. 3次元モデルの編集,レンダリング、光源やカメラ等を設定しての3次元コンピュータグラフィックス・アニメーション作成機能がある.

目次

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前準備

Git,CMake,7-Zip のインストール(Windows 上)

Gitは,分散型のバージョン管理システム. CMakeは,クロスプラットフォームのビルドシステム生成ツール. 7-Zipは,ファイル圧縮・展開(解凍)ツール.

手順

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,GitCMake7-Zipをインストールし,Git7-Zipパスを通すものである.

    次のコマンドでインストールされるGitは 「git for Windows」と呼ばれるものであり, Git,MinGW などから構成されている.

    winget install --scope machine Git.Git
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\Git\cmd\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    winget install --scope machine Kitware.CMake
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\CMake\bin\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    winget install --scope machine 7zip.7zip
    powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\7-Zip\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
    

関連する外部ページ

関連項目Git バージョン管理システム, Git の利用, CMake ビルドシステム生成ツール, CMake の使用方法, 7-Zip

Subversion for Windows (SlikSVN) のインストール

Subversion for Windows (SlikSVN) のインストール: 別ページ »で説明

Subversion for Windows (SlikSVN) のページ: https://sliksvn.com/

Python のインストール(Windows 上)

サイト内の関連ページ

関連する外部ページPython の公式ページ: https://www.python.org/

Build Tools for Visual Studio 2022 (ビルドツール for Visual Studio 2022)または Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)

インストールの判断Build Tools for Visual Studio は,開発ツールセットである. Visual Studio は統合開発環境であり,いくつかの種類があり,Build Tools for Visual Studioの機能を含むか連携して使用するものである.インストールは以下の基準で判断してください:

不明な点がある場合は,Visual Studio 全体をインストール を行う方が良い.

Build Tools for Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,Build Tools for Visual Studio 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.

    winget install --scope machine Microsoft.VisualStudio.2022.BuildTools 
    winget install --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
    
  2. Build Tools for Visual Studio 2022 での C++ によるデスクトップ開発,CLI,ATL,MFC のインストール(Windows 上)
    1. Visual Studio Installer の起動

      起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.

    2. Visual Studio Build Tools 2022 で「変更」を選ぶ.
    3. C++ によるデスクトップ開発」をクリック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」,「ATL」,「MFC」をチェックする.その後,「変更」をクリック.

Visual Studio のインストール(Windows 上)

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

    次のコマンドを実行

    次のコマンドは,Visual Studio Community 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.

    winget install --scope machine Microsoft.VisualStudio.2022.Community
    winget install --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
    
  2. Visual Studio での C++ によるデスクトップ開発,CLI のインストール(Windows 上)
    1. Visual Studio Installer の起動

      起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.

    2. Visual Studio Community 2022 で「変更」を選ぶ.
    3. C++ によるデスクトップ開発」をチェック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」をチェックする.その後,「インストール」をクリック.

NVIDIA ドライバのインストール(Windows 上)

NVIDIA ドライバ

NVIDIA ドライバは,NVIDIA製GPUを動作させるための重要なソフトウェアである.このドライバをインストールすることにより,GPUの性能を引き出すことができ,グラフィックス関連のアプリ,AI関連のアプリの高速化が期待できる.

ドライバはNVIDIA公式サイトである https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp からダウンロードできる.このサイトからダウンロードするときには,グラフィックスカードとオペレーティングシステムを選択する. なお,NVIDIA GeForce Experiance を用いてインストールすることも可能である.

サイト内の関連ページ

  1. NVIDIA グラフィックス・ボードの確認

    Windows で,NVIDIA グラフィックス・ボードの種類を調べたいときは, 次のコマンドを実行することにより調べることができる.

    wmic path win32_VideoController get name
    
  2. NVIDIA ドライバのダウンロード

    NVIDIA ドライバは,以下の NVIDIA 公式サイトからダウンロードできる.

    https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp

  3. ダウンロードの際には,使用しているグラフィックス・ボードの型番とオペレーティングシステムを選択する.

NVIDIA CUDA ツールキット 11.8 のインストール(Windows 上)

NVIDIA CUDA ツールキットのインストール時の注意点

NVIDIAのGPUを使用して並列計算を行うためのツールセット

主な機能: GPU を利用した並列処理,GPU のメモリ管理,C++をベースとした拡張言語とAPIとライブラリ

NVIDIA CUDA ツールキットの動作に必要なもの

Windows でインストールするときの注意点

関連する外部ページ

関連項目NVIDIA CUDA ツールキット, NVIDIA CUDA ツールキット 12.5 のインストール(Windows 上), NVIDIA CUDA ツールキット 11.8 のインストール(Windows 上)

  1. Windows では,NVIDIA CUDA ツールキットインストール中は,なるべく他のウインドウはすべて閉じておくこと.
  2. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

  3. 次のコマンドを実行

    次のコマンドは,NVIDIA GeForce Experience,NVIDIA CUDA ツールキット 11.8 をインストールするものである.

    wmic path win32_VideoController get name
    winget install --scope machine Nvidia.GeForceExperience
    winget install --scope machine Nvidia.CUDA --version 11.8
    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"CUDA_HOME\", \"C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.8\", \"Machine\")"
    
  4. NVIDIA CUDA ツールキットのインストールが終わったら,ユーザ環境変数 TEMP の設定を行う.

    Windowsユーザ名が日本語のとき,nvcc がうまく動作しないエラーを回避するためである.

    ユーザ環境変数 TEMP に「C:\TEMP」を設定するために, コマンドプロンプトで,次のコマンドを実行する.

    mkdir C:\TEMP
    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"TEMP\", \"C:\TEMP\", \"User\")"
    

Blender のインストール(Build Tools for Visual Studio を利用)(Windows 上)

次の公式ページの手順による

https://wiki.blender.org/wiki/Building_Blender/Windows

  1. タグの確認

    インストールしたい Blender のバージョンにあうタグを,次のページで探す.

    https://github.com/blender/blender/tags

  2. Visual Studio の x64 Native Tools コマンドプロンプトを起動.

    起動は,Windows のメニューで「Visual Studio 20..」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」を選ぶ.「x64」は,64ビット版の意味である.

    「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がないとき:

    C++ ビルドツール (Build Tools) のインストールを行うことで, 「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がインストールされる.その手順は,別ページ »で説明

  3. Blender のソースコードをダウンロード

    master」のところには,使用したいバージョンの Blender のブランチを指定する.

    cd /d c:%HOMEPATH%
    rmdir /s /q blender
    git clone -b master --recursive https://github.com/blender/blender
    
  4. make help を実行し、make のオプションを確認

    Blender のソースコードに付属の make.bat を使用している.

    cd /d c:%HOMEPATH%
    cd blender
    make help
    
  5. Blender のコンパイル済みのライブラリをダウンロード

    2022b」のところは, さきほど make help を実行したときの表示を参考に,必要に応じて変更する.

    Visual Studio Community 2022 を使うときは「make update 2022b」ではなく,「make update 2022」 を実行.

    cd /d c:%HOMEPATH%
    cd blender
    make update 2022b
    

    (以下省略)

    「Would you like to download them?」と表示されたときは「y」を入れる.

    終了まで時間がかかるので,しばらく待つ

    ダウンロード終了を確認する.

  6. 終了の確認
  7. ソースコードからビルドする

    cmake のオプションの 「Visual Studio 17 2022」のところは, 使用する Visual Studio のバージョンにあわせること. Visual Studio 2022 のときは,「Visual Studio 17 2022」. Visual Studio 2019 のときは,「Visual Studio 16 2019」.

    公式ページの手順に従うが,公式ページの手順通りに実行するとエラーが出たので, 手順を変えている.

    終了まで時間がかかるので,しばらく待つ

    cd /d c:%HOMEPATH%
    cd blender
    del CMakeCache.txt
    rmdir /s /q CMakeFiles\
    rmdir /s /q CMakeFiles
    cd /d c:%HOMEPATH%
    rmdir /s /q blender-build
    mkdir blender-build
    cd blender-build
    cmake ..\blender -G "Visual Studio 17 2022" -A x64 -T host=x64 ^
        -DCMAKE_INSTALL_PREFIX="c:\blender"
    cmake --build . --config RELEASE 
    cmake --build . --config RELEASE --target INSTALL -- /m:4 
    
  8. 実行結果の確認
  9. 確認のため Blender を起動してみる
    c:\blender\blender.exe
    
  10. Blender の画面が開くので確認する

Blender の Python モジュールのインストール

次のページの記載による: https://wiki.blender.org/wiki/Building_Blender/Other/BlenderAsPyModule

  1. Blender の Python モジュールのビルド
    cd /d c:%HOMEPATH%
    cd blender
    del CMakeCache.txt
    rmdir /s /q CMakeFiles\
    rmdir /s /q CMakeFiles
    cd /d c:%HOMEPATH%
    rmdir /s /q blender-build
    mkdir blender-build
    cd blender-build
    cmake ..\blender -G "Visual Studio 17 2022" -A x64 -T host=x64 ^
        -DCMAKE_INSTALL_PREFIX="c:\blender" ^
        -DWITH_PYTHON_INSTALL=OFF -DWITH_AUDASPACE=OFF -DWITH_PYTHON_MODULE=ON ^
        -DWITH_WINDOWS_BUNDLE_CRT=OFF
    cmake --build . --config RELEASE 
    cmake --build . --config RELEASE --target INSTALL -- /m:4
    xcopy /E c:\blender\bpy "C:\Program Files\Python310\Lib\site-packages\bpy"
    
  2. 終了の確認

    エラーメッセージが出ていないこと.

  3. インストールできたかの確認(書きかけ.うまく動作しません.申し訳ございません)

    コマンドプロンプトで次のコマンドを実行する.

    エラーメッセージが出なければ OK.

    python -c "import bpy; scene = bpy.data.scenes['Scene']; print(scene)"