ファイル転送,ファイル共有のソフト NitroShare のインストール(Ubuntu 上)

NitroShare は LAN 内でのファイル転送,ファイル共有の機能を持ったソフトウェアである。Windows, macOS, Linux で動作し,同一 LAN 内の機器を自動的に検出する。

URL: https://github.com/nitroshare/nitroshare-desktop

NitroShare のパッケージは,Ubuntu 18.04 LTS までは標準リポジトリに含まれていたが,Ubuntu 24.04 LTS では含まれない。そのため,ここではソースコードからビルドする手順を示す。ビルドには Qt 5CMake を使う。同種のソフトウェアとしては KDE Connectsudo apt -y install kdeconnect でインストールできる)や LocalSend がある。

前準備

Ubuntu のシステム更新

Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは,次のコマンドを実行する。

Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは,端末で,次のコマンドを実行する。これは、パッケージ情報を最新にし、インストール済みのパッケージをセキュリティ更新やバグ修正を含めて更新するためである。

Ubuntu のインストールはこちらの別ページで説明する。

# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# インストール済みのパッケージを更新 (依存関係も考慮)
sudo apt full-upgrade
# カーネル更新などで再起動が必要な場合に実行
# sudo shutdown -r now

ビルドツールと Qt 5 開発ファイルのインストール

インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する。libgtk2.0-devlibappindicator-devlibnotify-dev は,タスクトレイのアイコンと通知の表示に使う。

# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install build-essential gcc g++ make cmake pkg-config git
sudo apt -y install qtbase5-dev libgtk2.0-dev libappindicator-dev libnotify-dev

NitroShare は QHttpEngineQMdnsEngine を使う。Ubuntu 24.04 LTS のリポジトリにある libqhttpengine-dev はバージョン 0.1.0 で,NitroShare が要求する 1.0.0 以上を満たさない。QMdnsEngine のパッケージは Ubuntu 24.04 LTS のリポジトリに存在しない。これらは NitroShare のソースコードに Git サブモジュールとして同梱されているものが使われるため,リポジトリの取得時に --recursive を付けてサブモジュールも取得する。

NitroShare のインストール

  1. 端末で,次のコマンドを実行する。
    cd /tmp
    rm -rf nitroshare-desktop
    git clone --recursive https://github.com/nitroshare/nitroshare-desktop
    cd nitroshare-desktop
    mkdir build
    cd build
    cmake ..
    make
    sudo make install
    # 共有ライブラリのキャッシュを更新
    sudo ldconfig
    
  2. ファイアウォールの設定

    NitroShare は,機器の検出に UDP の 40816 番ポート,ファイル転送に TCP の 40818 番ポートを使う。端末で,次のコマンドを実行し,これらのポートを開ける。

    sudo ufw allow 40816/udp
    sudo ufw allow 40818/tcp
    
  3. nitroshare で起動する。起動するとタスクトレイにアイコンが表示され,同一 LAN 内の他の機器へファイルを送信できる。