PyTorch, Caffe2 最新版のインストール.CUDA対応可(ソースコードを使用)(Windows 上)
PyTorch, Caffe2 のインストールは,複数の方法がある.
- PyTorch, Caffe2 の最新版を検証,開発者に貢献したいなどの場合には, ソースコードからビルドして,インストールする.このページで説明する.
- PyTorch 安定版をインストールする手順は: 別ページ »で説明
【目次】
PyTorch など、インストールするソフトウェアの利用条件などは、利用者が確認すること。
謝辞:このWebページで紹介する PyTorch ソフトウェア及びその他のソフトウェアの作者に感謝します
前準備
Python 3.12 のインストール
以下のいずれかの方法で Python 3.12 をインストールする。
方法1:winget によるインストール
Python がインストール済みの場合、この手順は不要である。管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行する。管理者権限のコマンドプロンプトを起動するには、Windows キーまたはスタートメニューから「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する。
winget install -e --id Python.Python.3.12 --scope machine --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "/quiet InstallAllUsers=1 PrependPath=1 AssociateFiles=1 InstallLauncherAllUsers=1"
--scope machine を指定することで、システム全体(全ユーザー向け)にインストールされる。このオプションの実行には管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動すると PATH が自動的に設定される。
方法2:インストーラーによるインストール
- Python 公式サイト(https://www.python.org/downloads/)にアクセスし、「Download Python 3.x.x」ボタンから Windows 用インストーラーをダウンロードする。
- ダウンロードしたインストーラーを実行する。
- 初期画面の下部に表示される「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れてから「Customize installation」を選択する。このチェックを入れ忘れると、コマンドプロンプトから
pythonコマンドを実行できない。 - 「Install Python 3.xx for all users」にチェックを入れ、「Install」をクリックする。
インストールの確認
コマンドプロンプトで以下を実行する。
python --version
バージョン番号(例:Python 3.12.x)が表示されればインストール成功である。「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していない。
Build Tools for Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)
以下のコマンドを管理者権限のコマンドプロンプトで実行する
(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。
REM VC++ ランタイム
winget install --scope machine --accept-source-agreements --accept-package-agreements --silent --id Microsoft.VCRedist.2015+.x64
REM Build Tools + Desktop development with C++(VCTools)+ 追加コンポーネント(一括)
winget install --id Microsoft.VisualStudio.2022.BuildTools ^
--override "--passive --wait --add Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools --includeRecommended --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Llvm.Clang --add Microsoft.VisualStudio.ComponentGroup.ClangCL --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.CMake.Project --add Microsoft.VisualStudio.Component.Windows11SDK.26100"
--add で追加されるコンポーネント
上記のコマンドでは,まず Build Tools 本体と Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールし,次に setup.exe を用いて以下のコンポーネントを追加している。
VCTools:C++ デスクトップ開発ワークロード(--includeRecommendedにより、MSVC コンパイラ、C++ AddressSanitizer、vcpkg、CMake ツール、Windows 11 SDK 等の推奨コンポーネントが含まれる)VC.Llvm.Clang:Windows 向け C++ Clang コンパイラClangCL:clang-cl ツールセットを含むコンポーネントグループ(MSBuild から Clang を使用するために必要)VC.CMake.Project:Windows 向け C++ CMake ツールWindows11SDK.26100:Windows 11 SDK(ビルド 10.0.26100)
インストール完了の確認
winget list Microsoft.VisualStudio.2022.BuildTools
上記以外のコンポーネントが必要になった場合は Visual Studio Installer で個別にインストールできる。
Git のインストール(Windows 上)
Gitは,バージョン管理システム.ソースコードの管理や複数人での共同に役立つ.
【サイト内の関連ページ】 Windows での Git のインストール: 別ページ »で説明
【関連する外部ページ】 Git の公式ページ: https://git-scm.com/
CMakeのインストール
以下のコマンドを管理者権限のコマンドプロンプトで実行する
(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。管理者権限は、wingetの--scope machineオプションでシステム全体にソフトウェアをインストールするために必要となる。
REM CMake をシステム領域にインストール
winget install --scope machine --id Kitware.CMake -e --silent
REM CMakeのパス設定
set "CMAKE_PATH=C:\Program Files\CMake\bin"
for /f "skip=2 tokens=2*" %a in ('reg query "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment" /v Path') do set "SYSTEM_PATH=%b"
if exist "%CMAKE_PATH%" (
echo "%SYSTEM_PATH%" | find /i "%CMAKE_PATH%" >nul
if errorlevel 1 setx PATH "%CMAKE_PATH%;%SYSTEM_PATH%" /M >nul
)
NVIDIA ドライバ,NVIDIA CUDA ツールキット 11.4 のインストール
NVIDIA CUDA は,NVIDIA社が提供している GPU 用のツールキットである.GPU を用いた演算のプログラム作成や動作のための各種機能を備えている.ディープラーニングでも利用されている.
関連 Web ページ
- NVIDIA ドライバのダウンロードの公式ページ: https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- NVIDIA CUDA ツールキットの URL: https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit-archive
インストール手順の説明
Windows での NVIDIA ドライバ,NVIDIA CUDA ツールキット 11.5,NVIDIA cuDNN v8.3 のインストール: 別ページ »で説明
PyTorch, Caffe2 最新版のインストール.CUDA対応可(ソースコードを使用)(Windows 上)
- 以下の操作を管理者権限のx64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)で実行する (手順:スタートメニュー →Visual Studio 20xx」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」 → 「管理者として実行」)。
- pytorch の作業ディレクトリとインストールディレクトリを削除する
cd c:\ rmdir /s /q pytorch
- pytorch のソースコードをダウンロード
同時にサードパーティソフトウェア(ideep, eigen, pybind11, mkl-dnn など多数)もダウンロードが始まる。これらの利用条件は、利用者が確認すること。
しばらく待つ
cd c:\ git clone --recursive https://github.com/pytorch/pytorch
(以下省略) - numpy pyyaml ninja pillow six のインストール
これらは,ビルドで使用される.* 「py -m pip install ...」は,Python パッケージをインストールするためのコマンド.python -m pip install numpy pyyaml ninja pillow six
- ONNX のインストール
別ページ »で説明
- cmake を用いて,ソースコードからビルドし、インストールする
「-DUSE_BREAKPAD=OFF」は,これを付けない場合,私のパソコンではエラーメッセージが出たので付けている.各自で試してほしい.
しばらく時間がかかる.cd c:\ cd pytorch cmake -G "Visual Studio 16 2019" -A x64 -T host=x64 -DUSE_BREAKPAD=OFF -DOpenMP_CXX_FLAGS='/openmp' . cmake --build . --config Release --target INSTALL -- /m:4 - 実行結果の確認
- Python パッケージ PyTorch のビルドとインストール
cd c:\ cd pytorch del CMakeCache.txt rmdir /s /q CMakeFiles python setup.py build python setup.py install - Windows の システム環境変数 CAFFE_ROOT の設定
- Python でPyTorch のバージョン確認と,PyTorch から NVIDIA CUDA ツールキット が利用可能かの確認
Windows で,コマンドプロンプトを開き,次を実行.
python -c "import torch; print(torch.__version__, torch.cuda.is_available())"
- Python でcaffe のバージョン確認
python -c "import caffe; print( caffe.__version__ )" - 動作確認
https://pytorch.org/get-started/locally/ に記載の Python プログラムを動かしてみる
Python プログラムを実行する
PyTorch を使用して,5行3列のランダムな値を持つテンソル (多次元配列) を作成し,それを表示するプログラム.
import torch x = torch.rand(5, 3) print(x)結果が表示されることを確認。乱数を使っているので、値は、実行のたびに変化する