既存の Java サーブレット・プログラムを Eclipse に取り込む

このページでは,既存の Java サーブレットプログラムを,Eclipse に取り込む手順を説明しま す.Eclipse を使ってデバッグしたい,という場合に役立ちます.

準備事項

前準備

Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

Eclipse Temurin(Adoptium)のインストールを行い、Javaのプログラムをコンパイル・実行する環境を整える。扱う環境は、Windows搭載パソコンである。現時点(2026年6月)での最新LTS版である Java 25(Temurin 25 JDK)を推奨する。

[Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール手順を見るには、ここをクリック]

Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

以下のいずれかの方法で Java 25(Temurin 25 JDK)をインストールする。JDKがインストール済みの場合、この手順は不要である。

方法 1:winget によるインストール

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして、コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

Temurin の Windows インストーラー(.msi)は、ユーザー単位ではなくマシン単位でインストールされる(1台に1つのインストール)。そのため、システム全体(全ユーザー向け)にインストールするには管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動するとPATHが反映される。

REM Java 25(Temurin 25 JDK) をインストール(PATH と JAVA_HOME を更新)
winget install --id EclipseAdoptium.Temurin.25.JDK -e --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "ADDLOCAL=FeatureMain,FeatureEnvironment,FeatureJarFileRunWith,FeatureJavaHome INSTALLDIR=\"C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-25\" /quiet"

上記の --override 内の指定の意味は次のとおりである。FeatureEnvironment はPATH環境変数の更新、FeatureJavaHomeJAVA_HOME 環境変数の更新、FeatureJarFileRunWith は .jar ファイルとJavaアプリケーションの関連付けである。INSTALLDIR はインストール先フォルダの指定である。

方法 2:インストーラーによるインストール

  1. Adoptium公式サイト(https://adoptium.net/temurin/releases/)にアクセスし、Version として「25 - LTS」、Operating System として「Windows」を選び、.msi 形式のWindows用インストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードした .msi ファイルを実行し、インストールプログラムを起動する。
  3. ライセンス条項を確認し、同意できる場合はチェックを入れて次へ進む。
  4. 「Installation Scope」画面では「Install for all users of this machine」を選ぶ
  5. 「Custom Setup(カスタムセットアップ)」画面で、インストールする機能を選択する。既定では「Add to PATH(PATH環境変数への追加)」と「Associate .jar」(.jarファイルの関連付け)が有効になっている。さらに、ツリー内でバツ印(×)が付いている「Set JAVA_HOME variable(JAVA_HOME環境変数の更新)」をクリックして有効に変更することを推奨する。これらを有効にしないと、コマンドプロンプトから java コマンドを実行できなかったり、開発ツールがJDKを見つけられなかったりする。
  6. 「次へ (Next)」をクリックし、続いて「インストール (Install)」をクリックしてインストールを開始する。完了後「Finish」で閉じる。

インストールの確認

コマンドプロンプトで以下を実行する。

java --version

バージョン番号(例:openjdk 25.x.x)が表示されればインストール成功である。「'java' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していないか、PATHが反映されていない(コマンドプロンプトを再起動して再度確認する)。

あわせて、コンパイラと JAVA_HOME も確認しておくとよい。

javac --version
echo %JAVA_HOME%

Eclipse のインストール

Eclipse をインストールする。扱う環境は、Windows搭載パソコンである。

[Windows での Eclipse のインストール手順を見るには、ここをクリック]

Windows での Eclipse のインストール

以下のいずれかの方法で Java 25(Temurin 25 JDK)をインストールする。JDKがインストール済みの場合、この手順は不要である。

方法 1:winget によるインストール

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして,コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

REM Temurin 25 JDK をインストール
winget install --id EclipseAdoptium.Temurin.25.JDK -e --accept-source-agreements --accept-package-agreements

winget が使えない場合や,インストール先・パッケージ種類を画面で選びながら導入したい場合は,次の方法を用いる。

方法 2:インストーラーによるインストール

公式サイトからダウンロードしてインストールできる。詳しくはhttps://www.kkaneko.jp/tools/win/eclipse.htmlで説明している。

Eclipse の初期設定、使用方法の基本

詳しくはhttps://www.kkaneko.jp/tools/win/eclipse.htmlで説明している。

その他

あらかじめ決めておく事項

Eclipse のプロジェクト名Java パッケージ名を決めておいてください. これらの名前は自由です. このページでは,次のように記述します.

設定項目

前もって,Tomcat インストールディレクトリを調べておいてください.

既存の Java サーブレット・プログラムを Eclipse に取り込む手順

次の手順で, 既存の Java サーブレットプログラムを,Eclipse に取り込む. そのためには,最初に,Eclipse のプロジェクトを作る必要がある.

動的 Web プロジェクトの新規作成

下記の手順で,動的 Web プロジェクトを新規に作成する.

  1. (もし,プロジェクト・エクスプローラが開いていなければ)プロジェクト・エクスプローラを開く

    「ウインドウ (Window)」→「ビューの表示 (Show View)」→「プロジェクト・エクスプローラ (Project Explorer)」 と操作する.

  2. プロジェクトの新規作成の開始

    ファイル」→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)
    または,プロジェクト・エクスプローラ内で,右クリック→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」

  3. Web」の展開

    新規プロジェクトのウインドウが開くので, 「Web」を展開する.

  4. 動的 Webプロジェクト (Dynamic Web Project)」の選択

    展開した「Web」の下にある 「動的 Webプロジェクト (Dynamic Web Project)」を選び, 「次へ」をクリック.

  5. プロジェクト名の設定など

    設定用のウインドウが開くので,下記の設定を行う. 設定が終わったら,「次へ」をクリック.

    • 「プロジェクト名 (Project name)」(name)(1行目)では,プロジェクト名を付ける.

      プロジェクト名は,好きな名前でよいが,スペースや全角文字は避けること. ここでは,プロジェクト名を,「HelloWorld」と付けることにする.

    • 「プロジェクト・コンテンツ (Project contents)」(2行目)では,ファイルの保存場所を指定する.

      「デフォルトの使用 (Use default)」にチェックを入れたままで良い.

    • 「ターゲット・ランタイム (Target Server)」 (3行目)は, 「Apache Tomcat v5.5」になっているはず.

      他のもの(例えば「なし」)になっていたら,「Apache Tomcat v5.5」に変更しておく

      変更のとき,「なし」だけしか無くて,「Apache Tomcat v5.5」が候補として表示されない場合は, 「Eclipse を使用しての Java サーブレット・プログラムの開発」の Web ページに記載の「新規サーバの定義」を行うこと.

  6. 次の「プロジェクト・ファセット」は,デフォルトのままでよい

    「次へ」をクリック.

    聞いてこないこともある.

  7. 次の「Web モジュール」は,デフォルトのままでよい

    「終了」をクリック.

  8. もし「関連付けられたパースペクティブを開きますか?」と聞いてきたら,「はい」をクリック

    聞いてこないこともある.

  9. 作成されたプロジェクトの確認

Java パッケージ作成

Eclipse のプロジェクト・エクスプローラを使って, Java パッケージを作成します. Java パッケージ名には hoge.hoge.com のようなドメイン名を付ける習慣があることに注意してください. このページでは,作成するJava パッケージ名は,hoge.hoge.com と書く. (Java パッケージ名を変えるときは,読み替えてください).

  1. (もし,プロジェクト・エクスプローラが開いていなければ)プロジェクト・エクスプローラを開く

    「ウインドウ」→「ビューの表示」→「プロジェクト・エクスプローラ」 と操作する.

    Java パッケージの作成,クラスの作成などの作業は,プロジェクト・エクスプローラで行う.

  2. Java パッケージを新規作成すべきプロジェクトの選択

    プロジェクト・エクスプローラに,プロジェクト一覧が表示されているはずです. Java パッケージを新規作成したいプロジェクト名 HelloWorld右クリックして, 「新規」→「パッケージ」と操作する.

  3. 「新規 (New)」→「パッケージ」
  4. Java パッケージの名前 を設定

    「Java パッケージ (Java package)」の名前は,hoge.hoge.com. 「終了」をクリック.

  5. プロジェクト・エクスプローラで,「src」の下に新しいJava パッケージができていることを確認.

インポート

先ほど作成したJava パッケージ hoge.hoge.com に, 既存の Java サーブレットプログラムのファイルをインポートする.

  1. インポートの開始

    インポートしたいJava パッケージ名 hoge.hoge.com を右クリック.

  2. インポート」を選ぶ
  3. インポート・ソースの選択

    一般」→「ファイルシステム」と操作した後, 「次へ」をクリック

  4. インポートしたいファイル名の指定

    インポートしたいファイルを選び,「終了」をクリック.

    例えば,次のようになる.

  5. プロジェクト・エクスプローラで,src の下にファイルが増えていることを確認する.

Java サーブレットの作成

サーブレットとして使えるようにするためには web.xml を編集する必要がある. 手動で web.xml を編集するのは難しくないのですが, Eclipse の機能を使って,web.xml を自動編集してみる.

  1. プロジェクト・エクスプローラで,先ほど作成した動的Webプロジェクトのプロジェクト名を選んで右クリック.
  2. 新規 (New)」→「その他 (Other)」→「Web」→「サーブレット (Servlet)」
  3. 既存のサーブレットの使用 (Use existing Servlet class or JSP)」をチェック
  4. その度,「参照 (Browse) 」をクリック
  5. 先ほどインポートした Java サーブレットプログラムの「クラス名」を指定する.
  6. これ以上追加するクラスが無いのなら,「次へ」をクリックする.
  7. 次のウインドウでは,マッピングを確認して,終了.(マッピング先は,ここで変更できる).

(オプション)外部 JAR の追加

外部 JAR の追加が必要かも知れません. 例えば,リレーショナルデータベースと連携させている場合,リレーショナルデータベースと通信するためのプログラム(例えば,JDBC の JAR ファイル)を, 外部 JAR として追加する必要があるでしょう.

Java サーブレットのテスト実行

Eclipse のプロジェクト・エクスプローラを使用して,上記で作ったJava サーブレットのプログラム をテスト実行してみる.

  1. Eclipse のプロジェクト・エクスプローラで,実行したいクラス名.java右クリック
  2. 実行 (Run As)」→「サーバーで実行 (Run on Server)」と操作
  3. サーバの選択

    ウインドウが開くので,「既存のサーバーを選択 (Choose an existing server)」の方をチェックがチェックされていることを確認してから, 「次へ (Next)」をクリック.

  4. 次はデフォルトのままでよい

    終了」をクリック.

  5. エラーが出て,Eclipse 内部の Tomcat サーバが起動しない場合には,C:\tomcat55\bin\tomcat5w.exe を使い,公開 Tomcat サーバを停止する

    すでに,C:\tomcat55\bin\tomcat5w.exe などを使って,「公開 Tomcat サーバを稼働させている」ときは, Eclipse 内部の Tomcat サーバが起動しない(ポートを奪い合うので)ので, C:\tomcat55\bin\tomcat5w.exe を使って, 公開 Tomcat サーバを停止させて下さい.

  6. Eclipse 内部の Tomcat サーバが起動することを確認

    コンソール・ビューに表示される.

  7. 実行結果の確認

    Eclipse の 組み込み Web ブラウザ (Internal Web ブラウザ)が開き,そこに実行結果が出る.

    実行で,エラーが出る場合,

    C:\tomcat55\bin\tomcat5w.exe を実行してみる. サーバが stop できる状態(STOP ボタンが有効になっている状態)になって いたら,「公開 Tomcat サーバを稼働させている」ということなので, エラーが出て当然. STOP ボタンを押して,公開 Tomcat サーバを停止し,もう1度,上記の操作を行う.

    それでもうまく動かない場合は,Eclipse を再起動してみる.