CloudCompare のビルドとインストール(ソースコードを使用)(Ubuntu 上)

CloudCompare は、点群とメッシュを扱うソフトウェアである。点群間の距離計算、位置合わせ、セグメンテーション、可視化などの機能を持つ。

目次

  1. 前準備
  2. CloudCompare のビルドとインストール

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前準備

Ubuntu のシステム更新

Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは, 端末で,次のコマンドを実行する。パッケージ情報を最新にし、インストール済みのパッケージを更新する。

Ubuntu のインストールはこちらの別ページで説明する。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# インストール済みのパッケージを更新 (依存関係も考慮)
sudo apt full-upgrade
# カーネル更新等で再起動が必要な場合に実行
# sudo shutdown -r now

C/C++ コンパイラと Make とビルドツールのインストール

ソースコードからビルドするには、C/C++ コンパイラ(GCC)や make が必要である。Ubuntu では、これらは build-essential パッケージにまとめられている。インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する。

sudo apt -y install build-essential libtool texinfo dpkg-dev pkg-config

libtool, texinfo, dpkg-dev, pkg-config は、ビルドやパッケージ管理で使う開発用ツールである。

Git, CMake のインストール(Ubuntu 上)

CloudCompare のソースコードの取得には Git、ビルドの構成には CMake を使用する。インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する.

sudo apt -y install git cmake cmake-curses-gui

cmake-curses-gui は、端末上でビルドオプションを一覧して設定する ccmake コマンドを提供する。

Qt のインストール(Ubuntu 上)

CloudCompare の主要な依存ソフトウェアは Qt である.CloudCompare 2.14 以降は Qt 6 を必要とする

Qt 6 のパッケージをインストールするには,端末で,次のコマンドを実行する.

# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install qt6-base-dev qt6-svg-dev qt6-tools-dev qt6-tools-dev-tools libqt6opengl6-dev libqt6websockets6-dev

CloudCompare 2.13 以前のソースコードをビルドするときは,Qt 5 のパッケージを使用する.インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する.

# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install qtbase5-dev qttools5-dev qttools5-dev-tools libqt5svg5-dev libqt5opengl5-dev libqt5websockets5-dev

CloudCompare のビルドとインストール(ソースコードを使用)(Ubuntu 上)

  1. ソースコードの取得とビルド,インストール

    端末で,次のコマンドを実行する.CloudCompare は Git のサブモジュールで外部ライブラリやプラグインを取り込むため,clone では --recursive を付ける.Linux では Qt が標準の場所にインストールされるため,cmake への Qt のパス指定は不要である.

    cd /tmp
    sudo rm -rf CloudCompare
    git clone --recursive https://github.com/CloudCompare/CloudCompare.git
    cd CloudCompare
    rm -rf build
    mkdir build
    cd build
    cmake ..
    cmake --build . --parallel
    sudo cmake --install .
    

    インストール先は既定で /usr/local である.変更するときは,cmake の実行時に -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<インストール先> を指定する.

  2. プラグインを有効にしてビルドしたいとき

    CloudCompare のプラグインの多くは既定で無効である.有効にするには,cmake の実行時に -D<オプション名>=ON を指定する.例えば,PCL 由来の .pcd ファイルを読み込むための qPCL プラグインと,qEDL プラグインを有効にするときは,端末で,次のコマンドを実行する.

    cmake .. -DPLUGIN_STANDARD_QPCL=ON -DPLUGIN_GL_QEDL=ON
    cmake --build . --parallel
    sudo cmake --install .
    

    qPCL は PCL ライブラリ,qE57IO は Xerces-C++(libxerces-c-dev)のように,別途インストールが必要な依存ソフトウェアを持つプラグインがある.指定できるオプションとプラグインの一覧,各プラグインの依存ソフトウェアは,BUILD.md に記載がある.

  3. 終了の確認

    エラーメッセージが出ていないことを確認する.

  4. 起動の確認

    端末で,次のコマンドを実行する.

    CloudCompare