Rを用いた不偏分散共分散行列(高次元の場合)

概要

このページでは,Rを用いた不偏分散共分散行列の求め方を図解で説明する. このページでは,高次元の不偏分散共分散行列に焦点をあてる. 不偏分散共分散行列の意味については, 「Rを用いた不偏分散共分散行列」の Web ページを参照のこと.

「Rを用いた不偏分散共分散行列」の Web ページでは,3次元のベクトルデータを扱っていた.この意味は次の通りである.

一方,この Web ページの手順では,CSV ファイルを読み込んだあと,R の t() 関数を使って転置させる.

目次

関連する外部ページ

R システムの CRAN の URL: https://cran.r-project.org/

第1章 不偏分散共分散行列と不偏相関係数行列

3 つの変数を n 回観測して得られる n 個の標本から構成される長さ n のベクトル に対する不偏分散共分散行列と不偏相関係数行列の定義は次の通り.


第2章 前準備

R システムのインストール

第3章 CSVファイルを読み込み,データフレームに格納

  1. (前準備) 使用する CSV ファイルの作成

    Book1.csv をダウンロードする (参考: 「外国為替データ(時系列データ)の情報源の紹介」の Web ページ).

    以下の説明では,

    • Windows の場合: データファイル名: C:\R\Book1.csv
    • Linuxの場合: データファイル名: /tmp/Book1.csv

    として説明を続ける.

    * 自前の CSV ファイルを使うときの注意: read.table() 関数を使うので, 属性名は英語にする.属性名は,CSV ファイルの1行目に書く.
  2. 使用する CSV ファイルの確認

    属性名が CSV ファイルの1行目に書かれていることを確認する.

  3. R の起動
  4. read.table 関数を用いて,CSV ファイルを R のデータフレームに読み込む

    次のコマンドを実行する.

    Windows での動作手順例

    X <- read.table("C:/R/Book1.csv", header=TRUE, sep=",", na.strings="NA", dec=".", strip.white=TRUE);
    

    ◆ Linux での動作手順例

    X <- read.table("/tmp/Book1.csv", header=TRUE, sep=",", na.strings="NA", dec=".", strip.white=TRUE);
    
    read.table 関数のオプション
    • X <- ・・・ 変数 X に読み込むという意味
    • C:/R/Book1.csv, "/tmp/Book1.csv" ・・・ 読み込む CSV ファイル名Windows では区切りに「/」を使うことに注意.
    • header="TRUE" または header="FALSE" ・・・ 列ラベルが設定されているか
    • sep="," や sep="\t" や sep=" " など ・・・ 列を区切る記号(CSV ファイルのときは「sep=","」)
    • na.strings="NA" ・・・ 欠損値には "NA" を使うという意味
    • dec="."  ・・・ ファイルで使われている小数点記号(既定値はピリオド)
    • strip.white=TRUE ・・・ 個々のデータの先頭や末尾にある空白文字を取り除いて読み込む
    • skip=<行数> ・・・ 読み飛ばし行数
    • nrow=<行数> ・・・ 読み込み行数
  5. オブジェクト X の確認

    次のコマンドを実行する.

    edit(X);
    

    次のコマンドを実行する.

    str(X)
    

第4章 cov() 関数を使って不偏分散共分散行列を求める

cov() 関数を使って不偏分散共分散行列を求める

次のコマンドを実行する.

covTX <- cov( t( X[,3:5] ) )

結果表示

* covTX は,2834行2834列の行列になっている. サイズが大きいため,「covTX」と入力して Enter キーを押す方法ではうまく表示できない.

str(covTX) 
edit(covTX);

次の2つの式の評価結果は等しい