【目次】
TensorFlow 1.14 を動かすため:
ここでは,Python 3.7 を使う.
ここでは,次の方針で設定する.
TensorFlow 1.14 に対応する Python の最新版は,Python 3.7 である.(根拠: https://pypi.org/project/tensorflow/1.14.0/#files)
例えば,Python 3.7 を使うとき: py -3.7, py -3.7 -m pip のようにバージョン指定
例えば,Python 3.10 を使うとき: py -3.10, py -3.10 -m pip のようにバージョン指定
【サイト内の関連ページ】
このWebページに記載しているプログラムは https://github.com/tensorflow/tensorflow#download-and-setup をもとに作成
NVIDIA CUDA 10.0 は Visual Studio Commnity 2017, 2015, 2013, 2012 と連携して動く機能がある.
NVIDIA CUDA 10.0 のインストールの前に, Visual Studio Commnity 2017 のインストールを行う.
Visual Studio Commnity 2017 のインストールは, https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/older-downloads/ で「2017」を選び,「ダウンロード」をクリック. その後表示されるダウンロードの画面で, 「Visual Studio Commnity 2017」を選ぶ. インストール時には「C++ によるデスクトップ開発」をチェックしてインストールする.
NVIDIA ドライバは,NVIDIA製GPUを動作させるための重要なソフトウェアである.このドライバをインストールすることにより,GPUの性能を引き出すことができ,グラフィックス関連のアプリ,AI関連のアプリの高速化が期待できる.
ドライバはNVIDIA公式サイトである https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp からダウンロードできる.このサイトからダウンロードするときには,グラフィックスカードとオペレーティングシステムを選択する. なお,NVIDIA GeForce Experiance を用いてインストールすることも可能である.
【サイト内の関連ページ】
Windows で,NVIDIA グラフィックス・ボードの種類を調べたいときは, 次のコマンドを実行することにより調べることができる.
wmic path win32_VideoController get name
NVIDIA ドライバは,以下の NVIDIA 公式サイトからダウンロードできる.
NVIDIAのGPUを使用して並列計算を行うためのツールセット
主な機能: GPU を利用した並列処理,GPU のメモリ管理,C++をベースとした拡張言語とAPIとライブラリ
【NVIDIA CUDA ツールキットの動作に必要なもの】
そのために,NVIDIA グラフィックス・ボードを確認する. Windows で,NVIDIA グラフィックス・ボードの種類を調べたいときは, 次のコマンドを実行することにより調べることができる.
wmic path win32_VideoController get name
NVIDIA ドライバは,以下の NVIDIA 公式サイトからダウンロードできる. ダウンロードの際には,使用しているグラフィックス・ボードの型番とオペレーティングシステムを選択する.
【Windows でインストールするときの注意点】
Windows のユーザ名が日本語のとき,nvcc がうまく動作しないエラーを回避するためである.
ユーザ環境変数 TEMP に「C:\TEMP」を設定するために, コマンドプロンプトで,次のコマンドを実行する.
mkdir C:\TEMP powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"TEMP\", \"C:\TEMP\", \"User\")"
【関連する外部ページ】
【関連項目】 NVIDIA CUDA ツールキット, NVIDIA CUDA ツールキット 12.5 のインストール(Windows 上), NVIDIA CUDA ツールキット 11.8 のインストール(Windows 上)
TensorFlow 1.15.5 を動かすために,NVIDIA CUDA ツールキット 10.0,NVIDIA cuDNN 7.6.5 を使う.
(10.2, 10.1 は不可.実際に試みて検証済み).
NVIDIA CUDA ツールキット 10.0,NVIDIA cuDNN 7.6.5 の根拠: cudart64_100.dll, cudnn64_7.dll が必要
ここでは,NVIDIA CUDA ツールキットの10.0を選んでいる
既定(デフォルト)のままでよい.「OK」をクリック.
「CUDA」にチェックする.その他は,必要なものがあればチェックする.「次へ」をクリック.
複数の版の NVIDIA CUDA ツールキットをインストールする場合には,古い版のNVIDIA CUDA ツールキットをインストールするときに「CUDA」だけを選ぶようにする.
表示されなくても問題はない.
表示された場合には,NVIDIA CUDA のインストールを中止して, Visual Studio Commnity 2017 のインストールを行う.
Visual Studio Commnity 2017 のインストールは, https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/older-downloads/ で「2017」を選び,「ダウンロード」をクリック. その後表示されるダウンロードの画面で, 「Visual Studio Commnity 2017」を選ぶ. インストール時には「C++ によるデスクトップ開発」をチェックしてインストールする.
Visual Studio をインストールしていないときは,Nsight for Visual Studio はインストールされない.
* 「コンピュータを再起動してください」と表示される場合がある.そのときは,再起動する.
リリースハイライトを確認したら,「x」をクリックして閉じる.
そして「お使いのGPU向けの新しいドライバーが入手可能です」と表示されることがある.そのときは,新しいドライバをインストールする.
インストールするNVIDIA cuDNN のバージョンは 7.6.5 for CUDA 10.0
NVIDIA cuDNN は, NVIDIA CUDA ツールキット上で動作するディープラーニング・ライブラリである. 畳み込みニューラルネットワークや リカレントニューラルネットワークなど,さまざまなディープラーニングで利用されている.
Windows で,NVIDIA cuDNN の利用時に 「Could not locate zlibwapi.dll. Please make sure it is in your library path!」と表示されるときは, ZLIB DLL をインストールすること.
【関連する外部ページ】
NVIDIA Developer Program の公式ページ: https://developer.nvidia.com/developer-program
NVIDIA cuDNN のダウンロードのため.
「Join now」をクリック.その後,画面の指示に従う. 利用者本人が,電子メールアドレス,表示名,パスワード,生年月日を登録.利用条件等に合意.
ここでは「cuDNN v 7.6.5, for CUDA 10.0」を選んでいる.
このとき,画面の「for CUDA ...」のところを確認し,使用するNVIDIA CUDA のバージョンに合うものを選ぶこと.
「NVIDIA cuDNN をインストールしたディレクトリ」をもとに環境変数を設定する.
「NVIDIA cuDNN をインストールしたディレクトリ」が C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v10.0 の場合には,次のように設定する.
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"CUDNN_PATH\", \"c:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v10.0\", \"Machine\")"
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v10.0\bin
次の操作により,cudnn64_7.dll にパスが通っていることを確認する
Windows のコマンドプロンプトを開き,次のコマンドを実行する.エラーメッセージが出ないことを確認.
where cudnn64_7.dll
Pythonは,プログラミング言語の1つ.
【手順】
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドは,Python ランチャーとPython 3.7をインストールする.
【関連する外部ページ】
【サイト内の関連ページ】
【関連項目】 Python
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
py -3.7 --version
「pip install ...」は,Python パッケージをインストールするためのコマンド.
py -3.7 -m pip install -U pip setuptools
* トラブルの可能性を減らすために,次の操作でアンインストールを行っておく.
py -3.7 -m pip uninstall -y tensorflow tensorflow-cpu tensorflow-gpu tensorflow-intel tensorflow-text tensorflow-estimator tf-models-official tf_slim tensorflow_datasets tensorflow-hub keras keras-tuner keras-visualizer
py -3.7 -m pip install -U tensorflow-gpu==1.14 tensorflow_datasets tensorflow-hub numpy pillow pydot matplotlib seaborn scikit-learn scikit-learn-intelex keras==2.3.1 keras-tuner keras-visualizer opencv-python opencv-contrib-python py -3.7 -m pip install git+https://github.com/tensorflow/docs py -3.7 -m pip install git+https://github.com/tensorflow/examples.git py -3.7 -m pip install git+https://www.github.com/keras-team/keras-contrib.git
TensorFlow のインストールのとき,「Could not find a version that satifies the requirement tensorflow==...」のように表示される場合には,インストールされている Python が新しすぎるか,古すぎる.
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"TF_FORCE_GPU_ALLOW_GROWTH\", \"true\", \"Machine\")"
py -3.7 -c "import tensorflow as tf; print( tf.__version__ )"
py -3.7 -c "from tensorflow.python.client import device_lib; print(device_lib.list_local_devices())"
実行結果の中に,実行結果の中に,次のように「device_type: "GPU"」があれば,GPUが認識できている.エラーメッセージが出ていないことを確認しておくこと.
ここで,GPU があるのに,TensorFlow から認識されていないかもしれない.
その場合は,Windows での NVIDIA ドライバ,NVIDIA CUDA ツールキット 10.0,NVIDIA cuDNN 7.6.5 のインストールを確認すること.
Windows での NVIDIA ドライバ,NVIDIA CUDA ツールキット 10.0,NVIDIA cuDNN 7.6.5 のインストール: 別ページ »で説明
このWebページに記載しているプログラムは https://github.com/tensorflow/tensorflow#download-and-setup をもとに作成.
Windows で Python プログラムを動かす.
Python プログラムを動かす
* 開発環境や Python コンソール(Jupyter Qt Console,Spyder,PyCharm,PyScripter など)が便利.
メッセージを表示するプログラム
結果として 「b'Hello, TensorFlow!'」のように表示されるので確認する.
py -3.7 import tensorflow as tf hello = tf.constant('Hello, TensorFlow!') sess = tf.Session() result = sess.run(hello) print(result) sess.close()
足し算を行うプログラム
結果として 「42」のように表示されるので確認する.
py -3.7 import tensorflow as tf a = tf.constant(10) b = tf.constant(32) sess = tf.Session() result = sess.run(a + b) print(result) sess.close()
配列を扱うプログラム
結果として 「[[ 12.]]」のように表示されるので確認する.
py -3.7 import tensorflow as tf matrix1 = tf.constant([[3., 3.]]) matrix2 = tf.constant([[2.],[2.]]) product = tf.matmul(matrix1, matrix2) sess = tf.Session() result = sess.run(product) print(result) sess.close()